総量規制とあなたの収入によりキャッシングの限度額が決められます

クレジットカードやカードローンを持てる人は知ってるでしょうが、これらのカードには利用限度額というのが設定されています。その名の通り「この額まで使えますよ」という額で、お買い物でいくらまで、キャッシングはいくらまでと、個別に決められています。ではこの限度額はどのように決められているのでしょう?

ご存知のように、申し込みをする審査されるのですが、審査方法は、性別、年齢、年収、勤務先、勤続年数、他にも持ち家か、固定電話の有無など、申込書に記載された内容の一つ一つに点数が付けられます。この作業がスコアリングで、各社独自の基準値により計算されます。そして個人信用情報機関へ問い合わせ、返済事故が無いかどうかを調べます。それらの調査結果を基に、可否及び、与信額が決められます。

以前は、この与信額はローン会社が独自に決定していましたが、現在は、その他に総量規制という貸付限度額が年収の1/3と決められています。ですからローン会社で設定できる限度額は年収の1/3の範囲内と言うことになります。では年収が1億も2億も有る人は、3千万とか6千万まで借りれるのか?と言うと、原則的には借りれますが、ローン会社が受けるかどうか、また、それだけの年収が有る人が借りるのかどうかは疑問ではあります。

総量規制を補足すると、貸金業法の改正に伴い、過剰な貸付を防止する目的で出来た制度です。要するに借り過ぎて返せないとか、返さない額まで業者が貸し過ぎないようにするのが目的で、その基準を年収の1/3と定めたものです。これ位なら返せるだろうと言う訳ですね。又、総量規制とは以前から有り、1990年に大蔵省から、行き過ぎた不動産価格の高騰を沈静化する事を目的に、金融機関に対して行われた行政指導で、これがバブル崩壊の引き金になった言われてるもので、ここで取り上げた総量規制とは別物です。

さらに補足を続けると、1/3の規制から「除外」される融資が有り、住宅ローンや自動車ローン等の有担保ローンの場合です。これらの貸付は担保が設定されてますし、このような返済原資がはっきりしたものに関しては、総量規制から除外され、借り入れ残額も1/3の中には含まれません。ただし借りる為には、条件が定められていますので、それをクリアする必要が有ります。

その他に「例外」とされるものも有ります。それは緊急医療費や、おまとめローン、個人事業者の事業資金の貸付等の場合、例外的に融資を受けられるというものです。この場合気をつけないといけないのが、借りた分は総量規制の1/3に含まれることです。例えば年収300万円の人が、80万円の借入残高があると、後20万円までしか借りられないのですが、、緊急医療費としてなら50万円でも借りられます。ですが合計で130万円になる為、この後、通常の融資は受けられなくなってしまうと言うことです。

以上は総量規制について簡単に説明しましたが、ローン会社で通常借りるフリーローンでは、総量規制の範囲内で、ローン会社が独自に判断した限度額が設定されます。また複数の業者から借り入れが有った場合も、個人信用情報機関により、借入残高は管理されてますので、総量規制以上は借りられませんので覚えておきましょう。

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