実際には存在しないブラックリストがキャッシングに影響しています

通常クレジットやキャッシングは、定職に就いて、安定した収入があれば、問題なく審査に通ります。ですが中には一部ですが審査に通らないという人が居ます。皆さんの周りにも一人や二人居るのではないですか?そういう人は「俺はブラックリストに載ってるから」とよく言いますよね。ではブラックリストとは何でしょう?

殆んどの人が想像するのが、黒い表装のファイルが有って、その中に名前や生年月日、住所等が記載されてるリストでしょう。しかし実際にはそのようなリストは存在しません。そしてブラックリストという言葉自体、何時からどのように使われてきたのか、はっきりした事が解らない謎の言葉なのです。しかし言葉自体は浸透している為、金融の世界以外でも使われるようになってきています。

例えば、WEBの中でもスパム防止やフィルタリングで、受信や閲覧を拒否するアドレスをデータベース化し、それをブラックリストと呼んで、このシステムを使うことをブラックリスト方式と言われています。また、ブログや掲示板、チャットなどには、誹謗中傷したり荒らしと言われる人が存在し、それらを排除する目的から、当該者をアクセス禁止にしたり、投稿できなくしてしまうケースで、ブラックリストが用いられます。ブログを開設してる人なら解ると思いますが、管理モードで利用できるようになっています。

要するに「不適格者」として利用できなくなることを、ブラックリストに載ったと言い表しています。金融の場合も同様に「不適格者」と判断されると、利用できなくなってしまいます。ではこの場合の不適格者とはどのような人を指しているのでしょう?クレジット及びローン会社は、お金を貸したり、商品代を代払いします。その分を後日利息を付けて回収するのですが、回収できないと会社自体が成り立ちません。ですから利用者が、支払いを遅延したり、回収できなくなることが一番困るわけです。

金融業者は、これらの事があると「支払い事故が有った」として、顧客データの中に記録されます。また、このような情報は、個人信用情報機関へも報告され、そちらのデータベースにも事故情報が記録されることになります。この事故情報が有ると、不適格者として扱われます。そしてこのデータこそがブラックリストとして、各金融業者で共有されています。

ただ、この事故情報による判断は、各金融業者で異なっています。例えば、3ヶ月連続で支払いが遅れたとして、その事故情報は、各社で共有されるのですが、その後キャッシングの申し込みをすると、全て断られるわけではありません。A社は駄目でも、B社は借りられたという事が有ります。要するにブラックリストとして、事故情報が記録されていても、貸し出しの判断は、各社の判断によるということです。

それなら気にする必要は無いと思うかもしれませんが、実際に事故情報が記録されてしまうと、数年間は残りますので、クレジットカードの発行が断られたり、発行されても利用限度額引き下げられる。利息が最高額まで引き上げられる等の弊害が出てくることは覚悟した方がいいでしょう。

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